手と手を繋げば何処までも、歩いてゆける気がする。
 そんな淡い幻想を抱いて、空に近い場所でキスをした。
 呼吸と心音と沈黙が心地よく、
 肌に滲みて、浸みた。


(二月/20091205/想い出。)